経済見通し
日本経済
春闘におけるとても力強い賃上げの結果を受けて、個人消費は先行き底堅く推移する見込み。ただし、輸出の減速に注意
米国経済
関税引き上げの影響により減速する見込み。ただし、今後の交渉次第で上下双方向に相応のリスクがある状況
欧州経済
ドイツでは拡張的な財政政策が景気を下支えする期待はあるものの、米国の関税政策の影響や中国経済の減速次第でやや景気が冴えない展開になると予想
中国経済
政府は経済にも目を向けるようになった模様ではあるが、米中間の貿易停滞が経済に与える影響は懸念される状況
市場見通し
債券
国内債券
イールドカーブがスティープ化する可能性から、長期金利は上昇する見通し
米国債券
米国経済の堅調さによる金利上昇圧力と、一方で先行きの利下げ観測による金利低下圧力が相殺することで、長期金利は横ばいで推移すると見込む
ユーロ圏債券
ECB は積極的に利下げをすると予想されるが、一方で、ドイツの財政拡張も意識されるだろう。もっとも、いずれも相応に消化されつつあることも影響し、長期金利は横ばいを見込む
株式
国内株式
日本経済は内需については底堅いと考えられるものの、外需については変動要因も多く、株価は緩やかな上昇にとどまる見通し
外国株式
関税の引き上げによる悪影響は懸念しつつも、米国経済に対する懸念はやや行き過ぎともみられるなか、見方の修正が株価を底堅く推移させると予想
為替
ドル円
これまで円安の要因とされてきたキャリートレードについては、先行き機能し難くなると予想し、緩やかな円高を予想
ユーロドル
不確実性のなかで、各種の好材料と悪材料が綱引きする中での横ばい推移を見込む
本資料は2025 年5 月8 日時点での利用可能な情報をもとに作成しています。