2024年5月の投資環境レポート

個人消費については幾分か改善に向かうと予想されるほか、設備投資についても改善に向かうと予想。

経済は底堅い成長を見せると予想するものの、足許の指標では弱めのものもあることから、相応の加速には至らない見込み。

ドイツ経済が冴えないながらも、次第に持ち直す可能性もあるなか、主要貿易相手国である中国経済は底割れ回避の公算で、ユーロ圏経済はとても緩やかに持ち直す見込み。

日本化のリスクは引き続き懸念される状況ながらも、財政・金融政策は拡張的になることで景気の底割れは回避する公算。

日銀の金融政策の動向によるものの、賃金と物価の好循環を確認する形で長期金利は上昇する見通し。

金利については、底堅い実体経済やインフレの減速が緩慢であることが下支えしつつも、こうした展開は市場では概ね織り込み済みで、横ばい推移を予想。

ユーロ圏経済は足許の冴えない状況から次第に持ち直す見込み。ただし、利下げの可能性も意識されて、長期金利は横ばい圏での推移を予想。

足許は懸念材料がありつつも、長期的には各種好材料を背景に緩やかに上昇すると予想。

米国の実体経済は、緩やかながらも景気拡大を成し遂げると予想。ただし、足許はFRB の動向により上値が抑えられる可能性が相応にある模様で、横ばいを予想する。

日銀のハト派的な姿勢と、日本の財務省の介入警戒感が相互に作用しつつ、力強い米国経済は織り込み済みであることなどから、ドル円は横ばい推移すると予想。

これまで冴えない状況が続いていたユーロ圏の実体経済が次第に持ち直す可能性もあり、ユーロドルは横ばいで推移すると見込む。