経済見通し
日本経済
消費は堅調であるほか、外需は次第に緩やかな持ち直しを見せる公算。ただし、製造業の先行きにはやや注意。
米国経済
雇用は引き続き堅調で、住宅に持ち直しの動きがみられるなか、製造業の景況感も底打ちの兆しが見えるなどやや回復の兆し。
欧州経済
ストライキやデモなどが一部の経済指標の重しとなっている模様。貿易パートナーである中国の製造業も冴えないなか、次第に減速に向かう可能性。
中国経済
「ゼロ・コロナ政策」の終了に伴い、経済は一時的に持ち直したものの、持続性には疑問符。先行きにはやや懸念。
市場見通し
債券
国内債券
イールドカーブ・コントロール政策が金利上昇を抑えつつも、今後の政策変更によっては上振れの可能性。
米国債券
足許の強弱入り混じる経済指標のなかで、当面は横ばい推移を予想する。
ユーロ圏債券
経済成長率は低い状況が続く中で、金利上昇圧力は限られる公算。米国金利に連れる形での横ばい推移を予想。
株式
国内株式
中国経済の回復が非製造業に留まる中、日本株の上昇余地は限られる模様。
外国株式
米国の製造業などは底打ちの兆し。こうしたなかで株価は振れを伴いながらも基調としては緩やかに上昇する見通し。
為替
ドル円
日米の金融政策格差が意識されることで、目先は横ばい。ただし、長期的には、ファンダメンタルズから円がサポートされる可能性もあり、円高推移を予想する。
ユーロドル
金融政策が上昇圧力として作用する一方で、実体経済面が下落圧力として作用する中、総じてみれば横ばいとなる見通し。
本資料は2023 年5 月9 日時点での利用可能な情報をもとに作成しています。