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エコノミスト 神谷尚志のコラム

Vol.182 2011年12月22日 金価格の動向

  • (1)金の性質
    金の性質は、希少で、均質性を持ち、自由に分割できて、変質せず、耐久性がある(鉄のようにさびたりしない)ことです。
    こうした特長を持つものは他にほとんど存在せず、それが故に通貨的価値を有します。
    しかし、通貨的価値を有していても、通貨ではないので、決済性には乏しい面があります。
    こうしたことから、国の信用力を背景としている通貨において、その背景に不安が出てくると、金価格はその通貨に比べて上昇しがちです。そして、決済資金需要が起きると、金価格は決済通貨に対して弱くなりがちです。
    足許で起きていることは、まさに後者であると思われます。
  • (2)金価格の動向
    決済通貨の需要が高まりますと、金の通貨的価値は弱まり、金と他のコモディティ(商品)との違いが小さくなって、金価格と他のコモディティ価格との連動性は高くなりがちです。
    しかし、これまでの経験からは、金価格と他のコモディティ価格との連動期間は長くはありません。
    決済資金需要は年末にかけ高まっていくと思われますが、年を越すと決済資金需要も一巡すると思われることから、年明け後は、金価格は再び独自の動きになっていくのではないでしょうか?

金価格と商品指数

[図]

金価格と商品指数は、決済資金需要を反映してドルLIBOR(ロンドンにおける銀行間の取引金利)上昇が始まった今年8月後半ごろより連動している。

金価格上昇率と商品価格指数上昇率の相関

[図]

金価格の22日上昇率と商品価格指数(RJ/CRB指数)の22日上昇率の、65日相関係数の推移は、グラフの通り。
時々、相関度は高くなるが、そういう期間は長くは続いていない。

  • 本資料は投資家の皆様にT&Dアセットマネジメントが情報提供を目的として作成したものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。本資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等により作成したものですが、その正確性・完全性を保証するものではありません。また投資信託の取得をご希望の場合は、下記のご留意事項を必ずご確認いただき、ご自身でご判断ください。

エコノミスト 神谷尚志のコラムの関連項目

著者: 神谷尚志(かみやたかし)
T&Dアセットマネジメント株式会社 チーフエコノミスト

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