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エコノミスト 神谷尚志のコラム

Vol.181 2011年11月30日 現状の経済と相場の関係の特徴

相場と経済の関係は安定しませんが、現状においては二つの特徴があります。

(1)株価指数は専ら景気動向を反映する傾向があります

(当コラム Vol.40「米S&P500指数とISM指数」の再掲)
一般的に、株価指数は業績(景気)と金利を反映しますが、経済に過剰が存在すると、金利にあまり反応しなくなり、専ら景気を反映するようになる傾向があります。
米国では1997年ごろからITバブル、その崩壊、引き続いて住宅バブル、その崩壊が起きており、株価指数は、そのころから金利にあまり反応しなくなって、景気(ISM指数で測ることとします)によく反応しています。

注)米国では、ISM指数が景気の状態をよく表します。当コラム Vol.1「米ISM指数の異変」を参照ください。

グラフでおわかりいただけますように、S&P500指数の前年同期比上昇率は、米ISM製造業総合指数と比較的よく連動しています。
(当コラム Vol.148「米S&P500指数とISM指数(1)」のグラフを更新)

(2)株価のグローバル・シンクロナイゼーション

もう一つの特徴は、さまざまな要因があると思われますが、世界の株価指数の連動化です。
たとえば、日本株の13週(3ヵ月)上昇率と米国株の13週上昇率の、5年相関係数の推移を見ると、2007年後半から急上昇しています。両者を円ベースで見たときは、足許では相関係数は0.87にまでなっています。
この傾向は、日本株と米国株の相関だけではありません。日本株-ドイツ株、米国株-ドイツ株、日本株-エマージング株などでも同様の傾向があります。

米国株価指数とISM指数

[図]

米国において、1997年以降、株価は金利動向にはあまり左右されず、専ら景気動向次第で決まっているように思われる。

株価のグローバル・シンクロナイゼーション(1)

[図]

世界的に株価が比較的安定していた2007年9月末を基準として日経平均と円換算NYダウ、円換算独DAX株価指数の推移を比較すると、ほとんど連動している。

株価のグローバル・シンクロナイゼーション(2)

[図]

日本株の13週上昇率と米国株の13週上昇率の、5年相関係数の推移は、グラフの通り。2007年後半から相関度が上昇している。

  • 本資料は投資家の皆様にT&Dアセットマネジメントが情報提供を目的として作成したものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。本資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等により作成したものですが、その正確性・完全性を保証するものではありません。また投資信託の取得をご希望の場合は、下記のご留意事項を必ずご確認いただき、ご自身でご判断ください。

エコノミスト 神谷尚志のコラムの関連項目

著者: 神谷尚志(かみやたかし)
T&Dアセットマネジメント株式会社 チーフエコノミスト

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