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エコノミスト 神谷尚志のコラム
Vol.179 2011年11月25日 欧州の信用不安とユーロ為替相場
ギリシャの財政危機に端を発する欧州の信用不安問題は日々大きくなっています。
危機はギリシャ一国で封じ込められなくなり、イタリア・スペインなど他の重債務国にも火の手が移っています。
投資資金も、そうした国からの引き揚げが続いているようです。
そうした中で、通貨ユーロは弱含んでいますが、比較的底堅い動きを見せています。
理由の一つは、ユーロ圏全体で見れば経常収支がほぼ均衡しているからだと思われます。
ギリシャなどは外貨資金不足に陥っているようですが、ユーロ圏全体では、貿易取引などの経常的な収支において資金不足に陥っていないと思われます。つまり、ユーロ通貨とドル通貨間の過不足が比較的小さく、需給のバランスが取れているということになるでしょう。
しかし、ユーロ圏の経常収支を支えているのは、ドイツとオランダだけといってもいいぐらいです。
このことは、ドイツが資金を拠出すれば危機を収束できるかもしれないということになりますが、ドイツの世論は欧州の財政規律の確立が先で、それ抜きに救済することには反対の姿勢のようです。
ユーロドル為替相場
ユーロ圏のソブリンリスクの問題にもかかわらず、通貨ユーロはやや弱含んでいるものの比較的底堅い動きを見せている。
ユーロ圏の経常収支
ユーロ圏全体で見れば、経常収支はほぼ均衡しているが、それを支えているのは、ドイツとオランダだけといってもいいぐらいだ。
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